南三陸町緊急支援報告 IV (2011年5月18日~20日)

2011年5月18日~20日に行った第4次被災地支援の報告をいたします。

避難所の脇で仮設住宅の建設が始まっていました。
避難所の脇で仮設住宅の建設が始まっていました。

今回の目的は第3次被災地支援同様に南三陸町の全避難所への卵の配布と買物代行の事業の立ち上げでした。卵の配布個数は13,000個。前回同様に全避難所に配布いたしました。前回の配布後に南三陸町役所が支援物資の中に卵を追加したので、もしかしたら卵が行き渡っているのではないかと思いましたが、やはり取扱が難しい支援物資であるからか、ほとんど他の団体からの支援は入っていませんでした。 なお、避難所の脇で仮設住宅の建設が始まっていました。その中で一か所だけがすでに入居を始めた仮設住宅がありました。そこで話しを聞くと、隣の避難所に届けられる支援物資は仮設住宅には回らないため、困っているとのこと。

今回の支援のもうひとつの目的は買物代行のサービスを提供しながら、同時に地域の状況を把握し、それに応じた支援をすることにありました。そこで、まず避難所や仮設を回って、注文と配達をしてもらう職員を探すことを致しました。少しでも支援になるように、現地の方を雇用することにしました。すでに数回避難所を回ったことで出来た人間関係を使い、2人の女性にお願いすることに決まりました。また、商品を購入するためのスーパーを隣の町である気仙沼に決定しました。そのスーパーから南三陸町まで約30分かかります。スーパーの常務と話し合いをして、スーパー側も協力することとなりました。こうして、ちらしと注文書の作成と車両や食品の保存コンテナの用意を寺で行い、事業が開始されるという段取りでした。

 

ところが、一週間後に雇用した方から電話があり、わたしが現地から寺に帰って数日後に地元の方がトラックを使っての食品の移動販売を始めたということ、またその方と雇用した方たちが知り合いであるため、買物代行の仕事をできないということでした。そのため、天徳寺ではかえって自立の邪魔をしてはいけないという観点、職員を再度探さなくてはいけないという観点から、しばらく様子を見ることにしました。

天徳寺住職 二神成尊 合掌