チャリティーバザーと緊急支援報告 V (2011年7月11日~13日)

2011年6月23日に行ったチャリティーバザーと2011年7月11日~13日に行った第5次被災地支援についての報告を致します。


6月23日に開かれましたバザーの収益は 25万562円(バザー支援金も含む) でした。物資をご提供頂いた皆様、バザーに足を運んで頂いた皆様、お手伝い頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

今回の支援物資は衛生環境の悪化によるハエ・蚊の大発生に対応する防虫セットの配布に切り替えました。仮設住宅に入居した人は行政からの支援が打ち切られているため、劣悪な環境に置かれている被災者から要請があった物資です。バザー収益は左記の救援物資の購入にあてました。六月末時点での南三陸町の仮設住宅の全戸数にあたる、350件への配布を目指しましたが、うち25件は未入居のため配布できませんでした。

蚊取り線香 15万8,644円 …350個
ハエたたき 2万6,650円 …350個
ハエ取りリボン 6万5,268円 …350個
支出合計 25万0,562円

なお購入費で足りない分と、被災地への物資運搬費、宿泊費等は、慈しみ基金からの支出でまかないました。


当初はビニール袋に、蚊取り線香とハエ取り紙とハエたたきを入れて、各家庭に配りましたが、炎天下に時間をかけていられないので、途中から、仮設住宅前で「蚊取り線香を無料配布します」と大声で連呼して、集まって来られたご在宅の方に分担して頂いて配布しました。車を持っている方でさえ、買物には四十分もかけて隣町のスーパーに行かなくてはならないので、蚊取り線香やハエ取り紙を買いそびれたり、切らしてしまったりしても、次の日にまた買物は行けないということで、有り難がられました。各家庭につきたった三個の防虫用品の配布で、感謝されることに恐縮してしまいました。

 

バザーで売れ残った品物は、被災地訪問の折をみて少しずつ配布いたします。どうぞご了解くださいますようお願い申し上げます。

無料の送迎バス
無料の送迎バス
移動販売車
移動販売車

なお、買物代行の事業についてですが、今回訪問して仮設住宅の買物の状況について確認をしましたら、4月から隣町のスーパーが無料送迎バスを出すサービスをしていましたが、7月から無料バスを利用できない方のために買物代行のサービスを始めました。まさに天徳寺が行う予定のサービスでもあったため、天徳寺では買物代行の事業を行う必要がなくなりましたことご報告させていただきます。

今後の支援事業ですが、子どもの心のケアを中心に支援する予定ですが、すでに学校が始まり、そこで子どもたちは先生やカウンセラーにより、震災で負った心の傷の修復を受けています。まだ十分な献立ではありませんが学校給食も始まりました。天徳寺では子どもが遊びで気持ちを発散させる場所の提供を検討しております。その機会として月に一度行われる「南三陸町の復興祭」に参加して、子どもが一日、悲しい震災の思い出を忘れる場所として「子ども縁日」を行います。皆さんがご存知の金魚すくいや水ぼんぼんや輪投げなどを用意します。

またここに集まる子どもたちに絵本を配布する予定です。もし本棚に眠っている絵本がございましたら、天徳寺までお持ち下さるようお願い申し上げます。

天徳寺住職 二神成尊 合掌