南三陸町緊急支援報告 VI (2011年8月28日)

2011年8月28日に6度目の支援活動を行いました。

現地では学校等の避難所が全て閉鎖され、住民は仮設住宅へ入居を完了したところでした。瓦礫は相変わらず町に残されていますが、何か所かに集められた状況となっていました。また町を見下ろす高台からは、町のいたるところに雑草が生い茂り、それにより瓦礫や泥がかくされ、町全体が芝生の公園のようにも見えてしまうくらいです。


今回の支援活動は南三陸町主催の復興市への出店という形を取りました。この市は南三陸町で以前商売をしていた商店が店を構えて、今後の再起のきっかけを作り、また全国の支援団体も参加して南三陸町を盛り上げようという趣旨で開催され、約65団体が参加しました。参加の条件として各自治体関係の推薦状が必要でしたが、天徳寺慈しみ基金は、これまでの支援活動の内容と樹木葬のいすみ市観光への寄与が評価され、いすみ市観光協会より推薦状を頂く事が出来ました。


天徳寺慈しみ基金では、8人(3人の子どもを含める)が参加して、子ども向けの縁日を開催しました。仮設住宅で生活している被災地の子ども達に少しでも楽しみを提供できればという趣旨です。他の出店者はほとんど食品や雑貨販売でしたので、復興市に顔を出した子どもの多くが遊びに来てくれました。


写真でもわかるよう、縁日らしく金魚すくい(金魚は玩具)と輪投げ、サイコロゲームを用意して、100円で200円分の駄菓子や玩具を提供しました。また、皆さまから頂いた絵本を同時に配布いたしました。どちらも好評で最もにぎわいのある場所となりました。 売り上げ金額24,500円は全て、復興市実行委員会に寄付をして、今後の復興市開催に役立ててもらいました。

今回の支援活動で遊びを提供できた子ども(小学生以下)は約200人程度でしょうか。現在、南三陸町の仮設住宅に暮らす小学生以下の子どもは800人ほどですから、その多くは今回の復興市には来なかったということになります。その点も踏まえ、次回10月8日に行う被災地支援は各仮設住宅前で子ども縁日を開く予定です。また、同時に皆様よりご寄付頂いたバザー品の残りを配布する計画です。

■ 絵本と調味料、雑貨等の寄付のお願い
次回の支援にて仮設住宅にて絵本や食材、調味料、雑貨を配布いたします。どうぞお送りいただけるようお願い申し上げます。絵本(未就学児童用の古本。漫画、一般書籍は今回、配布しません) 油、醤油、砂糖などの調味料、乾燥食品、なべやお玉などの台所用品(食器類は除く)、洗剤、石鹸等の衛生用品、文房具、毛布(布団は除く)、シーツ、秋冬物衣類などを募集しております。

■ ご寄付のお願い
慈しみ基金へのご寄付のお願いを同封させていただきました。春にすでに多くの方からご寄付をいただいており恐縮でございますが、今後も東日本大震災、ならびに海外の子ども救援活動を継続していきたいと思いますので、ご協力の程よろしくお願い申し上げます。

天徳寺住職 二神成尊 合掌