天徳寺慈しみ基金 2009年の活動記録

12月 2009年
北タイ視察報告
北タイの山岳民族の子供支援事業と追善供養のため12月21日~25日に総勢14人の参加者と共に現地に赴きました。詳しくはこちらの報告書 ⇒ 『天徳寺慈しみ基金視察と追善供養の報告(2009年北タイ視察報告)』 をご覧ください。

11月 2009年
エイズで死亡したネパールの女性の娘(マドゥー 8歳)の里親支援
36,000円(1年分)を支出。

11月 2009年
強制売買春によりエイズにかかった女性(プシュパ 28歳)の里親支援
36,000円(1年分)を支出。

11月 2009年
エイズで死亡したネパールの女性の息子(クリシュナ 9歳)の里親支援
36,000円(1年分)を支出。

6月 2009年
貧困のため教育を受けられないタイ・カンボジア・ラオスの子どもの教育支援
貧困のため教育を受けられないタイ・カンボジア・ラオスの子どもたちの教育支援を展開しているシャンティー国際ボランティア会に12000円を支出しました。

6月 2009年
2009年12月よりインドで里親事業を始めます。【終了】
事業名: 乳牛貸付による里親事業
事業地: タミルナンドゥ州ナッタム地区(※下記地図では「タミルナードゥ」と表記されています。)
実施期間: 2009年12月~2015年12月(6年間)

事業の背景と必要性:
インドのバンガロールから400㎞離れたプロジェクト地ナッタムは「ダリット」と呼ばれる社会の最下層の人々が多く住む地域で、特に女性は男性と比べて立場が弱く、差別や抑圧の中で厳しい生活を強いられています。しかし女性は家庭内における家族の健康管理や子供の教育に対しても大きな役割を担う存在であり、女性が経済的・社会的に自立をすることで、子供の健康と教育環境が向上する可能性があるのです。アジアの里親制度は多くのNGOが取り組んでいますが、日本の子供をサポートする里親とは違い、里親の寄付金はそのほとんどが対象の子どもを取り巻く地域全体の生活向上を目指すプロジェクトに使われることになります。これは不公平をなくすためです。しかし現実には投入する資金に対して地域にどれだけの効果をもたらしているかの評価は不十分なままです。

天徳寺ではLIFEという日本のNGOに支援事業の効果に対する評価を期待できる乳牛支援事業を行うことに関心を寄せて、会員としてサポートしてきました。乳牛事業とは、女性乳牛購入費の貸し付けをし、女性は乳牛を飼育し、牛乳を販売することで収入を得ます。女性たちは毎月0.5%の低利子で25(または24)ヶ月間かけてローンを返済します。その返済金は新たな乳牛購入希望者へのローンの貸し付けに用いられ、こうして多くの女性が受益者となっていく仕組です。受益者は収入を得ることで、日々の食費や子供の教育費、家族の病気の治療代などに資金を充てられるになり、経済的・社会的地位を向上させていきます。そして乳牛貸付対象者が地域内で増加することで、地域全体の社会環境が向上することにつながります。直接支援者が子どもの学費を支払うのではなく、その親に自立してもらい、親が子供に健康と教育の機会を提供するという里親システムは優れたものといえるでしょう。ただし、あくまで乳牛事業は牛乳を料理に多様するインドならではの事業です。

今年6月に天徳寺はLIFEに来年小学一年生になる子供がいて、さらに生活が貧しい家庭に対して20頭の乳牛を提供し、子供が小学校を卒業するまでの6年間にわたり、その牛と家庭をサポートすることにしました。そして家庭の近況報告を詳細に提供することを依頼しました。また乳牛貸付の返済金でさらに他の牛が貸し付けられるという連鎖の報告も上がります。そのような事業に対して一家族あたり年間6万円の費用がかかります。

事業の目的:
1.女性の収入向上、経済的自立を促し、子供の健康と教育資金にその収入を使う。
2.乳牛が増えることにより、別の家庭が乳牛を確保し、子供のサポートが充実する。

受益者層:
タミルナンドゥ州ナッタム地区の97ヵ村のなかで、直接的な乳牛の受益者は20人(20家族)

樹木葬会員の皆様へ
乳牛のプレゼントを通じた6年間里親になって下さい。年間6万円の費用をご負担ください。家族、子ども、乳牛の状況報告(ビデオと写真等)を定期的にお渡しいたします。募集人数は20人です。どうぞ里親になってください。(この事業は終了いたしました。皆様の温かいご支援、誠にありがとうございました。)

5月 2009年
タイの山岳少数民族のこどもの寄宿舎支援
この支援プロジェクトの実行をNPO法人アイボリースペースに依頼しました。

3月 2009年
乱伐採で減少する熱帯雨林の保護活動支援
世界では一部の企業により熱帯雨林がむやみに伐採され、地球環境の悪化が進んでいます。これを阻止するために活動する熱帯雨林行動ネットワークに10,000円支出しました。